根菜パワー
日本の伝統的な食事がからだにいいことが知られています。
日本型食事の特徴として、摂取エネルギーの5割以上を炭水化物からとっていること、
動物性脂肪を過剰摂取が少ないことに加えて、
野菜や海藻、キノコ、そして根菜類をよく食べていることが挙げられます。
☆ ケルセチンなど「根菜の玉ねぎの特性」紹介です。
☆ 北の漁師の船内食生活と玉ねぎにまつわるはなし。
○ 玉ねぎの特性
ここでは主として「たまねぎの特性」のうんちくを書きます。
・玉葱は野菜の中で最も糖質が多く、
そのほとんどがエネルギー源として使われ、
疲労回復に重要な役割を果たすそうです。
◎「玉ねぎの皮」ケルセチン
たまねぎの皮に多く含まれる色素成分ケルセチンは、
ポリフェノールの1種のフロボノイドで強力な抗酸化作用があり、
悪玉コレステロールの酸化を防止して、血液をサラサラにする。
・ケルセチンには脂質と結合する作用もあり、
腸内の脂肪と結びついて脂肪を固めて排泄する。
◎漢方では
血圧の高い人には、
薄皮を3カップの水で半量になるまで煎じたものを、
1日3回に分けて空腹時に飲むことを勧めてきた。
・[玉ねぎの皮(粉末)]
◎特に気を付けること
玉ねぎに含まれるビタミン類は、
βカロテン(ビタミンA)、ビタミンC、B1、
葉酸(ビタミンB群)などの栄養がありますが、
他の野菜に比べるとかなり含有量が少なくない。
このため、栄養、ビタミンの補給というより、
血行の促進や便秘、下痢の予防を目的として、
食事に取り入れるのがいいですね。
○ 閑話休題-北の漁師の戦訓第一号
「ワイドショー」がはやった昭和40年代初頭
「タンパク質が足りないよー」-谷啓がコマーシャルでやっていた。
そうです"日本食肉協会"?のそれです。
※ここで日本は舵を切り間違った?
北の漁師が思い起こせば、"マリアナ海難"です。
10月の台風の位置を間違えたばかりに(直撃)、
200人超に及ぶ鰹一本釣りの漁師が海没しました。
奇跡的に助かった若い衆一人(頭に包帯代わりにはちまき姿)、
ワイドショーに出ていましたね。
マリアナ諸島を西進する「台風の進路」を正確な進路の予報を、
誤り[大海難]になった。
○ 後日談
・戦後の国に銭がないため疲弊した経済状勢の下、
気象観測機を保有できずリアルタイムの気象情報の、
発表が行われていなかった。
・その後台風29号は日本海に抜け三陸沖は、
南寄りの風が吹きつのりこの北の漁師達は、
最寄りの湾で錨泊を余儀なくされた(サンマ漁)。
※裏話二つ
・いづれの船も150~200総トンの鉄鋼船(静岡・伊豆半島西岸の
戸田-へだの船籍)
馬力200馬力下まわる性能。
今の時代10トン船でも500馬力以上、
これじゃあ70mの風に船はたたない-正横から受けることに。
従ってアグリハン島の東で避泊-結果論。
「かわせの風」に対処-この避航法も常法なれど、
猛烈な台風-Carmenの中操舵、操船はなしえない。
◎この大海難のあと水産庁は、
搭載機関の馬力の規則について、やかましくいわなくなった。
・生存者の話によれば-台風直撃間大気圧低下の状況
「船を支える-船をたてる-風に指向する」-漂ちゅう
操舵室のガラスが破れ、
空気が船内に入り主機関が必要とするairが、
機関回転数を増加させた。
しかし効果遅し-他人事ではなかった。
△北の漁師の戦訓
究め尽くせない、求め得たときは「水漬屍」-戦訓の第一号。
人ごとではない貴重なことどもでありました。
「死生観」を培うとでもいいましょうか。
とまれ戦後指折りのマリアナ海難は、
生存者3人、死亡1人、行方不明208人の海没でした。
鰹一本釣り漁は今でも魚揚げは人力、
省力化など考える時代ではなかつた。
燃油は安い、水主(かこ)は余っている、道具は竹竿とテグス。
古き良き時代だった-懐かしくも「タンパク質が足りないよー」と共に
偲ばれます。
○ 北の漁師が玉ねぎを食らう
ここでは玉ねぎにまつわる航海、操業間のつれづれを記す。
△ 玉ねぎが食卓をにぎわす
・玉ねぎが航海の最後まで残る、保つ、そのはなし。
・だいたいが船内のどこにおいても場所を選ばない。
・昔の「コンヴェアー」のない時代の冬の東沖のトンボ漁
- 三陸はるか沖の北緯30渡線のビンチョウマグロの操業
船は鉄鋼船の九六(96総トン)、全長約三十メートル
乗り組み総員二十二名、毎日「起きワッチ」-毎日投縄。
命の水(清水)七キロ(7トン)-たったのこれだけ。
食料は魚倉積み込み砕氷八千貫(30トン)とともに。
- 四十五日の航海に出漁
途中時化のため食料を入れていたハッチに海水が入り、
玉ねぎを除いてみんなパー、水にもまれて水の泡。
- 冬の北緯三十度・どとうの浪を泳ぐon deck
「名にし負う、戒名半分背負いながらいわずと知れた三十度
お努めします板子一枚地獄なれ」
「浪にもらわれ水漬なか さらなる浪に戻る船の上」
- 水主を失うおそれあり 落として泣かせる罪作り、
仏の船頭せり。
十日ばかり操業したろうか若い衆思いの漁撈長は、
十度線まで南下して「キワだマグロ」を獲ることに。
それにしてもあの時化はすごかった。
- 「シーチキン」・トロに優る唯一白身のマグロ
夢にまで見たこの味シーチキン・トンボの吸い物
ああ旨かった玉ねぎちらしてもう一膳。
シーチキン・ビンナガ・ビンチョウ・トンボ・トンボシビ
この半分ぐらいが冬の北緯三十度
学校時代から聴いていたこの味が、
今の時代幻であろうか、脂ののった鰹ぐらいの大きさの、
高尚な味といえよう魚嫌いの方々に、
有無を言わせないこのレシピ、このグルメ。
- ところがどっこいそうは問屋が卸さない
出漁する船がありません。漁撈環境が厳しい。
昔からトンボの値段は安値安定。
○ 玉ねぎを工夫して-北の漁師のレシピ
・玉ねぎの塩漬け-発酵食品
・きざんでメカジキのハンバーグ。
日ごろ塩分過剰だから醤油はかけない。
三陸沖の夏のメカジキ突棒漁 山が見える海区 60貫はあるな
窮すれば通ず、なにもない、料理は何も知らない。
年寄りの昔話を経験を手本にいうとおり、
案ずるより産むが易しとはしを摂る。
下っ端の若い衆がすなおな時代の物語。
※ 水没せる未帰還まぐろぐ
まぐろぐ
H24 2012-04-05 1440
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