ページビューの合計

2012年8月29日水曜日

お米パワー"発芽玄米"・GABA-未病への挑戦-まぐろぐ  

お米パワー"発芽玄米"・GABA-未病への挑戦  


--> 1.お米パワーとして"発芽玄米"の栄養と有効性を説き、
 わけても"GABA"-『γ-アミノ酸』について紹介。

2.白米の栄養と健康・その美味しさについて。

3.北の漁師の流儀-船方の白米哲学と筆を進める。

☆ お米パワー発芽玄米  










 
 ○[発芽玄米]-口コミ-そのこだわり
  
 ・スティックタイプで計量しなくても、
  白米に混ぜるだけ-お手軽製品。 









 

 
 ※北の漁師はかつて四ヶ月北海道で、
  百姓を志して研修した。
  その間の玄米食の経験から申しますと、
  たしかに発芽玄米の方が美味い。

 

 



   

 ◎"酵素パワー"なのでしょう。

"アミノ酸パワー"-[アミノ酸バランス]ともいえましょう。
   

☆ GABA-γアミノ酸

・ギャバは、
  動物の体内や植物の中に広く存在しているアミノ酸の一種で、
  白米にも玄米にも含まれている。
  
 ・血圧を下げる、動脈硬化を抑える、
  脳細胞の代謝を活発にするなどの作用があると報告され、
  最近注目を集めている栄養素である。

 ・特に発芽玄米には、
  玄米の約3倍のGABAが含まれていると言われる

 ※[象印炊飯ジャー] NP-FT型
    自宅でカンタンに玄米から発芽玄米が作れる機能を搭載した、
  機種(NP-FT型)や独自の方法で、
  手軽にGABAの量を玄米の約1.5倍(白米の5倍)に増加させる
  「玄米活性」メニューを搭載した機種がある。
  

☆ 白米の栄養と健康

- 大津波・大震災の万が一のときでも、
  米と塩と水があれば人はかなり長く生きられる。
 - それほど米は大変"栄養バランス"のよい優れた食品だ。

 - ご飯は大豆食品と組み合わせればベスト。
  小麦のパンには「必須アミノ酸」のひとつリジンが不足。
  パンと塩と水だけでは人は長く生きられない。
  肉や卵で補給せざるを得ない。

 - 白米と玄米ならばどうだろう
  ○玄米食
   ミネラル分などの含有率が高いという点では、
   玄米食に歩がある。
  
   ただし、
   食べ物がなかった時代には、
   「玄米なら足りない栄養素も摂れます」と、
   それでよかった。

   今は白米だけを食べて≪江戸患い(脚気)≫に
   なるおそれはない。
   幸いにも食べ物が豊富な時代。
   
   むしろ、
   玄米は食べにくいし、脂肪分が多い。

   "農薬も残留しやすい"


☆ 美味しいといわれる米の確かな共通点

・肥料を減らして育てていること。
 ・稲は、
  夜には温度が低めでできれば「夜中の雨」
  昼は太陽の光を受けて「でんぷん」を作り、
  種である籾にまわす。

  温度か低い方が、
  ゆっくまわってでんぷん質のキメが細かくなる。

  水も大事で、
  ミネラル分が多くて窒素の成分が少ない水いい。

 ・山村の風景をイメージすると、
  "山合いの沢の棚田" が目に浮かぶ。
  元来は生産性が低いと嫌われてきた山里ほうが、
  より美味しい米ができる、と。

引用 佐藤洋一郎 教授 論文
   「総合地球環境学研究所・副所長」

☆ 北の漁師の流儀-船方の白米哲学

- 三陸の浜辺に生をうけ、
    漁家(いさば屋)の生業の間、あしたに夕べに魚を食らい、
  学齢に達してもなお代用食。

 - いわゆる「欠配どき」昼に「サツマイモ、コッペパン」
  格別の「銀しゃり」にはありつけなかったが、
  「麦飯」にはどど箸をつけるかとができた。

 - 一番の思いでは、
  「麦飯ライスカレー」
  肉が食える唯一の夕飯(魚汁の皿で食す)
    米の飯が「食い込む」と怒られることはなかった。

 - おかず
  ライスカレーにとどまらず、
  夏は、白菜・玉菜・きゅうり・未熟の青いトマト。
     魚汁 麦鯖の塩炊き(夏の麦が穂を出す頃の鯖)
        大根の薄切りと三寸位の鯖・さばかないで
        一匹のまま。
     塩刺身 夏には鰹一本釣り船が「餌買い」にくるので
         土産魚として。
         冷蔵庫のない時代の保存食かつ
         こってり味のたんぱく質
         サッパリ味の魚ばかりでこれが食いたい。
     焼き魚 小さな鯵の一夜干し/鯵の味噌たたき

  秋は、サンマ 刺身・塩炊き・焼く・ぬかサンマ

  冬は、たくあん・大根の切欠け漬け。
     魚汁 きんきん(吉次)の「湯炊き」その他。
        なめたガレイ(はばカレイ・子持ちガレイ)の汁。
        三平汁、春先「アンコウのとも和え」
        南部鮭 焼く・汁・鍋物 同すじこ・いくら
        夏前のさくらますの汁 塩漬けの頭を焼く
        カタクチイワシを焼く たたき 酢みそ和え 

  ことほど左様に、
  「こりゃ、魚ばり食わないで米の飯も食え、
  食えない人もいるのだからな」
 と。

☆ 船方の白米哲学-銀しゃりのほうが美味い麦飯は食いたくない

○小輩が漁船に乗組むまえのはなし
  - 米はそれはそれは大事に扱った
   持ち船で他の港から買い集め、
   つてを頼って機関車の石炭の下に隠し、
   十数人の若い衆を養う。
   戦争に行かなかった特高の刑事が未だ現役で目を光らせる中、
   それは恐ろしいことであったに違いない。

  - こうした欠配の間、
   船にパンをやるわけにはいかない。
   毎航海四斗俵と味噌醤油、
   毎度毎度の「麦の混ぜ方」大わらわ-女衆の役割地獄かな。

   並の女じゃつとまらない。
   こぼせば鬼の親方どやす顔。

  - こうして、汗水垂らして混ぜた米
   「おい[炊すぎ(かすぎ・飯炊き)]、麦は捨てるんだぞ」
      
   その昔の「北前船」も白米が習慣、鉄則ときく。

 ○飽食時代の今の風景
         
                               鮎の塩焼き・トンカツ
 
    
  

 - 豪華な今の食卓  
  毎夕こんなテーブルでして、
  労働負荷によってはオーバーカロリー。
  食糧金にもよるが非常にありがたいことだ。

 - かつて「南氷洋捕鯨」の盛況時には、
  賄いに寿司職人を乗組ませ、 
  マントゥーマンで握って食わせていた。

  それだけ日本は鯨を捕った。
  ものすごい経済効果があった。  

 ◎主食は米-閉鎖社会の中の「労働環境」
  とにかく"米の飯"が我ら漁師のパワーの源。
  魚グルメ、魚づくし、魚三昧が我らの暮らし。  

[H24年サンマ漁の予測第三報-まぐろぐ日記]



まぐろぐ
H24 2012-08-29 1000

2012年8月24日金曜日

ピーマンパワー・その他の野菜-旬食-まぐろぐ  

ピーマンパワー・その他の野菜-旬食  


--> 1.ピーマンパワーの葉緑素および"アルファルファ"について。
2.夏旬野菜のきゅりの[アミノ酸]について。

北の漁師の流儀-"きゅうりの思い出"と、
"H24年サンマ漁予報第二報"と続きます。

☆ ピーマンパワー

○栄養
  ピーマンはビタミン豊富な野菜です。
  1個におよそ80mgのビタミンCが含まれています。
  これはレモンと同等かそれ以上!
 
  ビタミンCはメラニン色素を分解する働きがあるので、
  夏の日焼け対策に十分摂りたい栄養ですね。

  加熱に弱いビタミンCですが、
  ピーマンに含まれているビタミンCは熱にも強いんです

  これは[ビタミンP]が一緒に含まれているからで、
   
    ビタミンPはCを熱や酸化から守ってくれます。
  だから炒めたりしても十分ビタミンCが摂れるんです。

  また、ピーマンに含まれるビタミンAは、
  油で調理することで吸収率がアップします。
  ピーマンの肉詰めや、炒め物など、肉料理によく使われるのは、
  美味しいだけじゃなくて栄養価が高まる調理法だからだったのです。
  
  ※ビタミンAは体の"粘膜部分"を強化し、
   抵抗力をつけてくれます。風邪の予防にも効果大です。

  ○ピーマンパワー-緑色の強い味方→"葉緑素"
  葉緑素は人の血液の血色素であるヘムと
  化学構造がほとんど同じで、・・・・・   
  ピーマンの緑色のもとである[葉緑素(クロロフィル)]は、
   
  コレステロールが血管に付着するのを防ぎ、
  体外に排出するのを助ける働きがあります。

  [光合成~葉緑素がでんぷんと酸素をつくる]
    -科学技術の夢
     

参考ブログ [葉緑素と葉緑体]

   

  また、ビタミンPが"毛細血管"の壁を丈夫にしてくれるので、
  高血圧、動脈硬化などこわ~い病気の予防にもなります。

引用 [全農やまぐち]
     
  

 ○[アルファルファ]- "ムラサキウマゴヤシ"-紫馬肥やし
 
  
  
  強大な根は5~10ノートルも土中深く達し、
  干害に強い一方、土壌から多量のミネラルを吸い上げる。
 

  マメ科の多年草でビタミン、ミネラルが豊富に含まれており、
  様々な酵素を含むアルカリ性の食材です。
  また食物繊維も豊富に含まれている。
 

  成長した草には葉緑素(クロロフィル)が含まれるので、
  健康食品として加工された製品では
  この葉緑素の効果が期待できます。
  発芽させると消化しやすくなり、
  成分のがらだへの吸収がよくなります。

  注目すべき成分はタンパク質で、
  「畑の肉」といわれる大豆よりも"必須アミノ酸"を多く含む。

    ※植物性タンパク質には少ないリジンやトリプトファンも豊富です。 

☆ きゅうりのはなし

○ビタミンC破壊酵素を含む!? 
  きゅうり自身もビタミンCを含んでいますが、
  きゅうりにはビタミンCを壊してしまう酵素が含まれている。
  酢を使ったり加熱すれば大丈夫なので、 
  生のまま他の野菜と一緒にサラダやジュースにするときは、
  食べる直前に混ぜ合わせるか、酢を加えたドレッシングを使う。

  ※さらに対策として(教えて!goo)、
   かぼちゃ、きゅうり、キャベツ、
   人参には分解酵素が入っている。

  ただ、胃は強酸性です。
  酵素は腹の中で失活しますしそれ程気にする事はない。

  分解酵素が入っていることと、
  それが分解作用を発現するのは別次元の話です。

  また、体の中で再還元の可能性もあるので、
  栄養素でひとくくりの話はできない。  

 ○[きゅうりのカロリー]-ダイェット食材指数☆4
   
  ギネスブックには、
  世界一カロリーの低い果実として掲載されている。

 ◎"きゅうりのアミノ酸760mg"-[アミノ酸ダイエットの魅力]

      
  きゅうりのアミノ酸760mgは驚きです。
  栄養が世界一少ない!とバカにしているけど、
  『これだけ栄養もないのに、
  嫌いな人はいないし夏の旬食野菜』

  栄養があろうがなかろうが
  『旬の野菜は旨いから食うのだ』 

 ◎アミノ酸組成
  - 母乳中のたんぱく質のアミノ酸組成
 
   
   

  - アミノ酸バランス・世界各地の伝統的な食習慣 
 

     


引用 [AJINOMOTO]-9種類の必須アミノ酸→体内で合成できない
     

    ある意味では愛されている!!
  北の漁師は大好きですよ。

 ◎きゅりの味噌汁
    覚えはないけどガキの時分味噌汁にして食ったもんだ、と。
  でも、
  大人たちは賛否があったようです。

☆ 北の漁師の流儀-"きゅうりの思い出"

  - きゅうりは、
  小さい時分には腹が減ったときのおやつだった。
  トマト、鰯のほほ刺し、馬鈴薯、サツマイモなど。

  - 今の季節(サンマ漁期緒戦)、
  夏真っ盛り「きゅうり」を一杯積んで、
  味噌は船主の昔味噌。

  「夜明けサンマ」ー"朝まづめ"/夕まづめ
  ープランクトンを求めて群れが密集する。
  漁に恵まれずー今夜は何回網をやったっけー
  数えちゃいなぇよ。

  そんなとき、
  小腹が減って眠気かくるし飽きてきた。
  ~そうだきゅうりを食うかみんなして~、
  「ピーっと笛鳴る網やりの合図」 味噌が間に合わない。

  ~ええーいままよホースの散水ぶっかけて~、
  ~しみじみ味わうきゅうりの旨さ~かな。  

☆ 今漁期サンマ漁予報第二報     

    


   

   

  
  ※「一晩稼いで3000万」一尾180g主体
   H24年 サンマ初水揚げ24トン 大船渡市場
   三笠丸 199トン 地元のサンマ棒受網船
   高値・まわし(平均単価)・安値 ともに 
   "1000円超/kg"

   ◎船頭のはなしー売りの上手な漁撈長
   北海道東方300海里と思われる。       
   ・"型はいいし脂ものって美味い"
      ・「今漁期もサンマを獲るぞ獲れるぞ、
    考えたとおりだ大漁だ」

   内心、一船をあづかる船頭の自負であろう、と。

  ○北の漁師の流儀もこのように
   思うところです。
   まずは安堵安堵。

[平成24年度 北西太平洋長期漁海況予報・秋旬漁]



まぐろぐ
H24 2012-08-24 0730

2012年8月8日水曜日

なれ鮨への想い-グルメるCD級-まぐろぐ

なれ鮨への想い-グルメるCD級  


本ブログでは、
なれ鮨に慣れ親しんだ北の漁師の、
グルメ観を述べます。

なれずし(熟寿司、馴れ寿司)は、
主に川魚を塩と米飯で発酵させた保存食品である。
寿司の原型とも呼ばれる事があるほど
古い歴史がある料理方法で、
現在でも各地でつくられ食べられている。
現在主流となっている
にぎり寿司を中心とした早ずし(江戸前寿司)とは
全く違う寿司である。

引用 「なれずし」 Wiki 

☆ 紀州の新宮(和歌山県東海岸)のなれ鮨

北の漁師は馴れ鮨が大好きである。
 折箱から蓋をあけてとりだせば、
 家の者が顔をしかめるほどの悪臭がひろがる。

 なめればピリッと乳酸菌の刺激をうける喜び、
 これにひたれるのであれば臭いは、
 食欲の呼び水となること請け合いだ。 

 ○魚をならべて、
  その上に飯をのせて潮水をかける。
  さらに魚と飯をかさね塩水をかける。
  それを数回か繰りかえす。

  そして木枠にいれ上下から〆木にかける。
  これを数日おけばできあがり。
  このときに出た汁は下に落ちるようにしておく。
  簀の子などを使う。
  
 ○コツとしてのグルメ観
  脂分の旨味が流れるが、
  この余計な水分を鮨から離さないと、
  生臭くて箸がでない。
  
  ※簀の子を使うのは、
   雑菌の発生を抑制し腐食を防ぐことになる。
   一番大事なことです。
  
   塩を能く使う-肝腎かなめ
   塩で余計な脂身をすてる。

   "嫌気菌は発酵と腐敗は紙一重"

☆ 三年ものと三十年もののはなし-新宮

○三年漬けの鮎
  大きな鮎が姿のままこまかく塩を吹き、
  "塩づかい"が上手いのに感心する。

  その味わいは鮨好きにはこたえられない
  陶然とする思いである。

 ○三十年ものの鮨
  鮒ずし以外にもあるのか、
  四斗樽がいくつか並んでいる倉庫で、
  蓋をとってみると中には魚と飯が溶けあい、
  ペースト状になった三十年ものの鮨が、
  よだれの出てくるような芳香を出していた。 


☆ 鮎のなれ鮨-ききがたり 


※ 引用 『海の熊野-熊野川河口の風景」
     宇江敏勝氏の論文から。

○ 次いで北の漁師の一言。

★ 下窪ミスエさんのききがたり    

   

紀州でも『なれ鮨』は正月料理のご馳走だ。
 ・昔、十津川から伝わったといわれている。
  十津川の筏師が新宮で増水が引くのを待つ間、
  食料としてもってきたと聞いている。

 ・なれ鮨の看板をあげたのは、戦後まもなくであった。
  モーター(プロペラ舟)のあったころは、
    鮨を持って川原の桟橋まで売りに行ったりもした。

 ・正月前になると、
  頼まれて個人の家まで漬けに行くこともあった。

 ◎鮨の鮎は大きいほど良い。
  ・まずハラ(臓物)をぬき、二枚におろして塩漬けにする。
  ・二、三週間たってとりあげ、漬ける前に骨をとり、
   一日ぐらい水で塩ぬきをする。

 ◎ご飯はふつうの米を少し多めの水で炊く。
  ・其めしを細長くにぎり、鮎の姿で包み込む。
  ・『姿鮨』を桶の中に重ねて並べ、しまいにウラジロ(洋歯)の
   葉をかぶせ、ふたをして重石でおさえる。

 ◎二、三週間すると、鮨が発酵して桶のふたの上に水が出てくる。

 ◎鮨は十日間ぐらいは保存できる。

 ◎冬のはじめから春の四月ごろまでこしらえた。

★ 昔の鮎は大きゅうてよかった

いま熊野川の鮎は小さくてまともな鮨は作れない。
  ダムができて、鮎はあかんようになった。
  このあたりの鮎はまるっきり獲れんようになって、市場もなくなった。
  このごろではほかの川に買いに行っている。
  去年は古座川から十五万円ほど買うた。

※ 昭和五十八年(1983)四月十日、
  相筋のご自宅で話をうかがった。
  自分でとってきたと、イタドリ、ワラビ、ゼンマイなどを庭で
  桶に入れて売っている。鮎の干物もあった。

※ 下窪ミスエさん
  明治四十三年(1910)十月二十一日、請川村(現田辺市)うまれ。
  二十歳で同じ請川の人と結婚し、相筋で世帯を持つ。
  当時の相筋はバラックのようなそまつないえがおおく、
  杉皮葺きの屋根に石を載せていた。
  しかし人情は篤くて、暮らしやすかった。

  主人は山林の伐り出しをし、筏にも乗ったが、
  身体が丈夫でなかったので
  苦労した。二十五年前(昭和三十五年)に亡くなった。
  子供は九人生まれて六人が育った。


○ 北の漁師からの一言

  ・鮎のなれ鮨はいうまでもなく『発酵食品』である。
 ・日本人が文字通り慣れ親しんだ誇れる「伝統食品」です。
 ・私たちは多くの発酵食品を毎日の食卓で、意識せずにあたりまえのこと
  として摂り続けています。

  この稿では漁食民族たる私たちの独特のあじみのする魚の旨さを
  取り上げて紹介します。

1.川魚のなれ鮨

  鮎鮨
 - 鮎は香魚とも呼ばれ特有の香味が一段と好ましい
    ぜいたく感あふれる食べてうれしい高級魚です。

 - 前段の昔語りは、熊野川で資源豊富な時代の話ですが、今では
  通にはのどがなる古きよき時代のこととして望むべくもないが、
  お付き合い願います。

  現に近頃では美味しい鮎に当たることはまれでして、私も一度しか
  食べたことがありません。ましてや鮎においておや。

 - 脂が少ないので、物足りない面がありますがそれはそれとして、
  "くさっても鯛"といういいまわしがあるとおり、味わってよかった
  と思えるほどの食味があります。

 - 脂が少ないことは鮨に作りやすいことにつながりますが、脂身は
  旨さを左右しますので、塩のあんばい、酢のつかい、重石のしかた
  桶の材質(杉・桧-風のプラスチックは通気性がないのでいけません)
  作るときの季節と地域の気象などがあり、鮮度と衛生にも気を使って
  そりゃー大わらわです。

 - 鮮度と塩のあんばいは鉄則。
  いきのおちた魚は危険です-ボツリヌス菌の発生-嫌気性の微生物。
  非常に毒性が強くくわばらくわばら。

  桧の桶は、通気の特性とともになんらかの抑制する有効成分があります
  から、プラは使ってはいけません。

  ◎「塩のあんばい」について
   しょっぱく漬けるのは誰でもつける、かといって甘いとなまぐさい
   しょっぱいところとなまぐささの境目が肝腎
   ここがうまくいかないときには、醤油をさして食す。

 - さて漬けあがって最初に箸をつけるとき、腐敗のにおいがしなければ
  いいのですが、そんなときには思い切って棄てる。
  なんか美味しそうなにおいがしたらトライする。

 - 私らのところでは九枚笹(熊笹)を敷きますが、殺菌効果がありますので
  これを忘れないように。
  また、一番下には『すのこ』をセットしてしみでた水気を棄てやすい
  ように吟味するのも大事です。こうすることで出来上がりを
  なまぐさみなくし食せる。

 - 見栄えを良くするため、私たちはにんじんと大根のせん切りを
  鮎と交互に重ねて漬ける。

 鮒鮨
 - 近江(江州・ごうしゅう-滋賀県)琵琶湖で有名なのは、
  なんといっても鮒の鮨。かなり長期間食せる-夏を越してゆうに一年は
  食す習慣が営まれている。

  北の漁師は経験がないので論評は差し控えます。死ぬ前に一度でいいか
  ら味わいたいと念願してまいす。

 - ニゴロブナ(煮頃・似五郎)鮒


     

  主として湖南地方に生息。4~5月頃産卵のため浅瀬に寄せる。
  産卵前の未熟卵を抱卵したニゴロブナを漬ける。
  このことで春前の寒い時期に漬けることになる。
  ゲンゴロウブナに似ているが眼が大きく体高が低い。
 

2.海魚のなれ鮨

- いろいろ漬けましたが、
  脂分が強いので「生だし(きだし)」-脂分とともに
  血を抜くこと-を充分に行う。
  塩漬けの段階で二回はさかさまにひっくり返してやりかえること。
  塩の「浸透圧」で旨みをにがさずに。

 - サケマス類
  ベニ鮭は身が紅いから見事なできばえとなる。
 - かれい類
  私たちは四十五日は漬ける。

  一般に底魚類は骨が硬いが、このぐらい漬ける。
  あの硬い骨が口の中で全く気にならない。
  "骨から出る旨み成分"が身ととも
  にのどをすうっーとかわってあっという間に腹の中。

  北の漁師は「宗八かれい」が一番美味かった。脂があるんですよ。

 - サンマ、ニシン
  脂分が変質してしぶくならないうちに。 


   

 - ハタハタ
  いわずとしれた秋田名物「八森ハダハダ大館曲げわっぱ~」、
  唄の文句じゃないが鮨といえばまずこれこの魚。
  なじみのない人たちも聞いたこともあるでしょう。
  くせがなくて食べやすい。
  ハタハタ鮨から派生した「きりたんぽのしょっつる鍋」。
  かるくて、
  健康的な食味感は今年の新米とあいまってしたつづみ。

3.これから挑戦したい魚

- カンカイ(こまい)
    白身の魚で道東の「汽水湖」に、流氷の声をきく頃よせてくる。
  タラの仲間のうちでは一番味がよい。
  刺身にしてよし焼いてよし、
  味噌仕立、塩仕立ての魚汁、どうやって食っても美味い魚。
  そのなかでも軒につるした「寒干し」は絶品だ。
 - シシャモ
  襟裳(岬)を境に、
  西は日高の静内から東は広尾・釧路までの特定の沿岸域。
  サンマ時の奥山が白くなる頃解禁、今では高級品。
  この魚は時期海区が決まっているので
  値が張り簡単には手にはいらず
  幻になるかも。

 - 幻のグルメCD級
  「鰹のガワ」
  カツオ船商売でなきゃ食えない、
  臭い-においがきつい-箸をつけるのも
  気がひけるくさやの様なはた迷惑な発酵なれ鮨。

  陸上の人たちは、
  まあ食わなくてもどうということもないんですが。
  そういうものがあります。

  そういえば焼津の加工屋がネットで売ってましたな。
  船で作るのとは全く違う製品のようです。

[平成24年度のサンマ漁の予報・秋旬魚-まぐろぐ]

[グルメるB級]-発酵食品 リスト  海没未帰還ブログ
-->


まぐろぐ
H24 2012-08-08 0700

2012年8月3日金曜日

平成24年度 北西太平洋サンマ長期漁海況予報 ・秋旬魚-まぐろぐ

平成24年度 北西太平洋サンマ長期漁海況予報
・秋旬魚  


平成24年7月31日 水産庁は、
[東北区水産研究所]が取りまとめた、

平成24年の北西太平洋サンマ長期漁海況予報を公表。

1.これを抜粋して北の漁師の
 「サンマ漁の予測」として速報します。
 "さかな・サンマ好きの消費者向け情報"第一号です。
2.秋刀漁船の漁師たちのための好、不漁を占うものです。
3.北の漁師の流儀と進めます。

 紅灯を点ける前なら8~12の分銅の巻き上げ前となる
 大々漁一網100トン超だ
 網の規模は舟の長さLで決まる 大型船ほど戦闘力大だ

☆ サンマ食い・サンマ好きのためのサンマ漁の予測

・今漁期の見通し
  (今年の八月~十二月まで、海況 同八月及び九月)ポイント。
 ・これによると海況図(等温線図)は、
  北海道東方海域沖おか(東西)に連続して乱れず、
  寒流域、暖流域ともに西経165度までほぼ並行している。
 ・主たる操業海区となる、
  おかの東経150度以西はまだ水温低い。

  それはこうです。
  水がない(適水温帯がない)

☆ 北の漁場の実勢 

    [さんま漁業(流し網)]
     
  トビウオの流し網と似てますね。

  『道東太平洋のサンマ漁は、
  8日から始まった流網が記録的な不漁の様相で推移している。
  また、
  22日に出漁した棒受網の10トン未満船も
  ロシア水域の操業で群れが薄く、1航海目の水揚げはごく少量。
  来月2日から20トン未満船が出漁するが、
  一昨年来続く不振の出足に、先行き不透明感が強まっている』




     [サンマ棒受網漁]-動画-観光漁業になるかも
   
  サンマが集まらないと網をやらない。

引用 水産新聞  

  ○操業各船は、
   当局の漁海況予報のとおりの漁模様だ。
  ・小型船は戦闘能力に不足するので沖まで行けない。
  ・『日帰りサンマ-鮮魚』というジレンマがある。
  ・出漁できない日が続けば切り揚げもやむなし。

  ・こうなると東京では、
   一匹千円のサンマを食わざるを得ないことになる。
       超満船 夜半前だから競りに間に合うぞ 凪ぎよく女川向け

   大型船の解禁が待たれる。

☆ 北の漁師の流儀 

  いざ、沖出し

・[一昨年の予報]-海況が似ている。
  
    去年は大津波の騒ぎで北の漁師は予測できなかった。
 
 ・各漁業の当漁船の漁模様を集める。
  - 鰹一本釣り、突棒船など。
  - 鰹船などは、
   「本年は鰹の刺身が高い」 これからみると、
   おかに水がなく調査探索に苦労しているものと。

 ○ご心配なく百円のサンマが食えますよ
  世界に冠たる日本の漁師、
  古くは『南氷洋の捕鯨漁』、実績が示しております。 

  日本で今一番元気な漁業は、
  なんといっても「サンマ棒受網漁業なんですから。
  十年にはならないけどマグロ船の上なんです。

[ここ朝18番]-リスト 海没断定のまぐろぐ


まぐろぐ
H24 2012-08-03 1430