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2013年8月26日月曜日

H25年サンマ漁予測第二報-日記-まぐろぐ

H25年サンマ漁予測第二報-日記


"花咲港に、
道東沖のサンマ棒受け網漁で、主力となる100トン以上の大型船が23日、
根室の花咲港に初水揚げした。

例年に比べ漁獲量は少ないが、160グラム前後の大ぶりの魚体が中心で、
午前7時の競りでは高値で1キロ1,365円の値が付いた。

20日に初出漁した大型船53隻のうち、25隻が23日中に同港に水揚げ予定で、
小型船分も含めて今季最多の530トンの水揚げの見通し"


北海道新聞からの記事ですが、
この現況からは状況説明を脱しきれず予測にはならない。
海上保安庁の「海洋速報」などからの、
水温図をもとに「サンマ漁予測」を報じます。

次いで、北の漁師の流儀から予測第二報を発表します。

☆ 大型の28cmのサンマが主体となる

- 160gとは"鮮魚"としてまずまずだが、
  28cm級を買ってまで食うとなると"10月のサンマ"となるか?
   
    [0820 第十八三笠丸 入港]-「H24年サンマ予測第三報」
   

☆ H25年サンマ漁 今後の見通し-水産庁

- 水産庁によると(H25 08-18)、
  道東から西経177度までの今年のサンマの推定資源量は208万トン。
  
  昨年より多いものの、豊漁だった2003、08年の半分程度にとどまる。
  漁業情報サービスセンターの渡辺一功さんは、
  漁期前調査による生息分布などから、
  "「漁期当初は不漁で、道東での漁場形成は9月以降」"と予測。
  
  魚体は比較的大型のものが多く、
  暖流の勢力が昨年より弱いことから、
  三陸海域に漁場が移るのは平年並みの10月上旬の見込み、と説明した。
  
 ※ここが見解の分かれるところで、
  「現在道東沖の暖流の勢力は思いの外強い」と思うところです
  北の漁師の流儀。

  また、元釧路水産試験場の小林喬さんは、
  この十数年、公海上での外国船による漁獲が増加していることなどから、
  
  「資源の有効利用を考えるべき時期が来ている」と指摘。
  「外国船も含めた年間の漁獲量は40万?45万トンが限度と判断している」
  と述べた。【井田純】
  
 ※私見 北の漁師の流儀
  しかるべき早い時期に、
  試験船、当業船を派遣して操業させ"漁撈実績"を確保する。

   
      それは「支那の漁船が密かに共産党政府のもと、
  実績づくりに来遊している」
  
  私ら沖で見ると"支那の船"-おもてマストに、
  紅い"五星紅旗(ごせいこうき)"を揚げている。
  遠くからでも見えるようにかなり大きい。
  
  この現実に立ち向かっていかなければ、
  "前沖・前浜"が「支那の"虎網船"に侵されてしまう」
  
  今や"海軍力(国力)=漁業力(外交力)、
  [カツオ]-カツオ漁場で・・・「爆食」中国、世界の海で乱獲
  
  カツオはおろかサンマさえ食えなくなる。
  
  「虎視眈々の支那をどうするのか?」と。
  
 引用 「毎日.jp」

 - 漁況

  魚群の来遊が遅れるため8月は漁模様が低調であるが、9月には上向く。

  魚体は漁期を通して、前年より大型の割合が高くなる。  

 
  漁期前調査
  
 - 海況
  
  親潮第1分枝の張り出しは平年並み~かなり南偏りで、
  三陸近海に冷水域が形成される。

  津軽暖流の下北半島東方への張り出しは、
  平年並み~極めて弱勢で推移する。

  三陸沖の暖水塊は北上する。

   

                             親潮第一分枝など

☆ 私見・予測第二報 北の漁師の流儀

- 今漁期表面水温を見ると、
  7月からの推移を観察すれば、
  極めて強勢な黒潮が「向岸北上」し、
  
  釧路前沖などに接岸して"メジマグロ(小型のクロマグロ)が、
  建網で漁獲されていた。
  ※7月上旬~8月中旬の地先水温
   11.23℃ 12.05℃ 14.65℃ 15.63℃ 15.65℃
   2013年7月の平均水温は12.71℃で、
   前年(2012年、11.69℃)と比べ1.0°高めで推移したが、
   
   平年値(1978-2007,11.56℃)と比べても1.2°高めであった。
  
  これが親潮第一分枝の南下を抑えている。
  いつまで続くのかここがポイント。
  
 - おそらくはサンマ適水温海区まで達して、
  サンマを補食しているものと思う。
  
  クロマグロはサンマ適水温と同等の水温と見れば、
  同海区でサンマ網で獲れるかもしれない。
  そうすれば若い衆はメジで鉄火丼だ。
  
 ◎現在沖では船頭が懸命のサンマ群の調査・探索中
 - 水温図から、
  "択捉島北端(潮波岬)から南東沖合もしくは、
  得撫島(ウルップ--)の南東沖合、
  15℃前後~11℃弱の海区"
  
 - 潮流(潮・まで分らない陸船頭-悪しからず)
  大ざっぱな等温線図では、
  すなわち陸からでは等温線が混んでいない。
  
  それは「北半球では潮は水温の高い方を~・・・」
  オッと、読者には(素人さんには)これは語れない。
  平にご容赦を。
  いづれ筆がほとばしることもあるはず。
  
 ○道東各港の水揚げの模様
 - ローカルの港の魚屋のはなし
  鮮魚需要が多いため日本の人達が一年ぶりで、
  待ちに待った今年のサンマ。
  
  とても地方の住民には手が届かない。
  
  ≪高嶺の花か花より団子 サンマ食いたし初サンマ≫
  
 - 小さいうちはいっぱい食って大きくなったらダイエット
  サンマは初物は脂がなくて旨くない。
  だいたい買って食うもんじゃない。
  
  前沖の10月のサンマ、これに如かず。
  [サンマ料理動画特集]-「逆境アクションプラン」
  

☆ 今漁期の予測-北の漁師の流儀

・8月11日
  黒潮が接岸し水温が高い。-報道機関。
  1820 メジマグロが釧路前沖の定置網に入網。
  
  かつてない漁模様だ。
  
 ・8月21日
  サバ(25cm位の大きさ)が大漁-0400水温20.46℃。
  大船渡の定置網(綾里崎・大入/小壁漁場など)に入網。
  
  漁体が一尺にでもなれば大した"値売り"できるんだが。
  
 ・ 当面一週間ないしは十日のサイクルで、
  黒潮系の傍流と親潮第一分枝のせめぎ合いが続き、
  
  色丹島出崎の東方沖から花咲沖東方沖までが漁場。
  いつもの年より沖目に推移して、
  
  "9月の水温帯がどのように変化するのか"楽しみだ。
  黒潮の盛衰次第です。
  
 - ≪俎板に 小判一枚初鰹≫ ≪初鰹 女房質に入れ≫
  初サンマに箸をつけたいのは山々なれど、
  まあ、お待ちあれ。
  
  それでも食いたければ大枚はたいて、
  脂の少ないサンマを食すのも江戸っ子の心意気。



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 - 次回は内地初水揚げの模様を予定す。
 
まぐろぐ
H25 2013-08-26 1340

2013年8月22日木曜日

女性の「隠れ肥満」-ダイエット-まぐろぐ

女性の「隠れ肥満」-ダイエット


"見た目はスリムだが
体脂肪率が高い「隠れ肥満タイプ」の実験を
103人の女性にしたところ、

うち51人が肥満傾向の25以上でした。

森谷敏夫先生は、これらの原因を

「糖を摂らない食生活が、ある肥満のタイプを増やしている」"


森谷教授-京都大学大学院 人間・環境学研究家の、
論文を用いて紹介します。

次いで、北の漁師の流儀として、
「シンプルに・ウニのおいしい食べ方」をレポートします。

☆ 隠れ肥満-見た目スリム→大切な"筋肉"を食い尽くす

- 筋肉と"肝臓のグリコーゲン"は、
  「脳の栄養である"ブドウ糖"の非常食」ですが、
  「低炭水化物ダイエット」の期間が長くなれば、
  この非常食も食い尽くされてしまう。

    そのため脳細胞は、
  自分が死なないようにありとあらゆる手段をとろうとし、
  
  必要であれば、
  自分の体の筋肉も食べることになる。
  
 - 「血糖値」を維持する-「糖新生」
  つまり、
  筋肉のタンパク質を分解して肝臓に運び、
  
  足らなくなった脳の栄養であるブドウ糖を新たに合成
  (糖新生)して血糖値を維持しようとする。
  
 - 「基礎代謝の低下」→"太りやすい体"→隠れ肥満
  こうなると、
  ますます体の基礎代謝は低下し、
  実際はそれほど脂肪も減っていないために、
  
  相対的には減量前よりも減量後の方が、
  "体脂肪率"高くなるケースが多くなってきている。
  
  実際減っているのは水分であり脂肪はほとんど減らないのだ。
  余ったグリコーゲンは約4倍の水と結合して貯蔵される。
  
  "体重は実際よりも4倍早く体重が落ちることになるのですが、
  この時脂肪は減っていない"。
   

      一見痩せて見える女子大生の約50%が、
  肥満もしくは隠れ肥満なのが事実。
  
  隠れ肥満傾向にある女性に、
  糖質の多い食事(糖質6割)を2週間続けてもらったところ、
  体脂肪が減少したそうです。
  
[隠れ肥満診断]-「ショッピングを超えてゆく」
  

☆ 太りにくい食べ方

○栄養バランス

  炭水化物(糖質)6割、たんぱく質2割、脂質2割のバランスが理想。

 ※糖尿病や高血糖の方には当てはまりませんのでご注意を。

 ○食べる順番

  糖質の多いフルーツやご飯を先に摂り、
  血糖値を上昇させるのがポイントなのだそうです。

 ※血糖値の上昇が満腹感を感じさせるため。

 血糖値の上昇には時間がかかる、ゆっくりかんで食べることも大事。

引用 [皮下脂肪の落し方]

☆ ダイエットによるストレスが体を弱くする

- ストレスは、
  痩せ願望が強い女性には深刻な状態にまで及ぶことがある。
  
 - 京都府立医科大学の青池先生の研究では、
  ネズミを急激なダイエットで絶食させると、
  
  外から侵入した異物から体を守る"免疫の機能"が、
  大きく低下することが明らかになっている。
  
  "特に免疫をつかさどる「NK細胞」の活性が低下する"。
  
  癌のみならず「風邪ウィルス」などの、
  感染性の病気に罹りやすいことになる。
  
 ≪ストレス太りの理由を聞けば 太ったからだと細い声≫

☆ 危険な減量をやめ健康的なダイエット→「運動ダイエット」

○ "生きるための本能的機能"
 - 減量を始めてからしばらくすると
  体重の減り具合が鈍くなってくる。
  
  これは減量にともなって人間が生きるために必要な、
  エネルギー消費量である「基礎代謝」が
  少しずつ低下するからです。
  
  この機能は、
  長い歴史の中で我々の祖先が飢餓との戦いに、
  堪え忍んで生き延びるために身につけた、
  いわば生きるための本能的機能なのである。
  
 - "私達の体は食べ物が少なくなると、
  体が省エネモードに入り、
  基礎代謝や活動量を自動的に低くして、
  飢餓に備えるのです。
  

 ○運動ダイエット-「除脂肪体重(骨・筋肉組織)」を減らさずに

  脂肪だけを燃焼させる

- 食事制限をせずに、
  運動でエネルギー消費を増加させた場合、
  
  除脂肪体重(骨・筋肉組織)を減らさずに、
  脂肪だけを燃焼させることが可能になる。
  
 - いいかえれば運動ダイエットでは、
  "消費カロリー"を確実に増やせることだけでなく、
  
  筋肉を維持し、基礎代謝を上昇させ、
  呼吸循環系の体力もパワーアップしてくれるので、
  
  全身の血行もよくなり、お肌がイキイキして、
  便秘も運動で解消され、
  結果として「美しく痩せられる」

≪もち肌イソフラボン うるおい柔肌玉の肌≫
  
[お米パワー・糖質カットのダイエットは「水の泡」]

☆ おいしいウニの食べ方-北の漁師の流儀
  - およそ"海胆・海栗・雲丹(これが食べるウニ・カゼ&ガゼ)を、
   嫌いな人はいないでしょう?
 [ウニを知ろう]-積丹の漁師の手と足のさばき
 

  - 私ら漁師はシンプル一番で沖の海水ですすぎ
  そのまま口に放り込む。
  
  塩水味のウニの香りがとれないうちに味わう。
  
 - 採ったその日のうちに食べる
  卵巣=生殖巣のツブツブがはっきりしているうちに。
  
 - やかましくなかった昔の一コマ
  渚で"アワビとナマコとこのカゼ"で、
  一皿に盛って冷えたビールでたしなむ。
  
  カゼがないときゃあの"ホヤ"を汁でまぶして、
  伴に頂く海の恵みのそろい踏み。
  
  ≪双手に花のウニにアワビと ビールがすすむ夏ナマコ≫
  
 ○家に帰って夕飯に-"冷や汁"
 - 一杯飲みながらつい飲み過ぎる。
  これだけで、肴にして他のものは食わないから、
  
  漁家はこのような習慣なもんで、
  旨いし、ついつい飲み過ぎる。
  そこで来るのが"お迎え"だ。→あたり・卒中
  
[ウニの栄養]-うにの基礎知識・宗谷総合振興局

[1,050円・瞬間凍結ウニ]-お得な業務用パック・「海の幸なのにYAMATO」
販売期間    2013年08月23日10時00分~2013年08月26日09時59分

[1,980円・利尻島うに]-キタムラサキウニ・「北海道かに&スィーツてっぺん」


まぐろぐ
H25 2013-08-22 1010

2013年8月7日水曜日

1.200本マグロを釣った船頭・聞き語り-日記-まぐろぐ

1.200本マグロを釣った船頭・聞き語り-日記


"数ある船頭の中には「魚が釣ってくれ」というぐらいの、
天性漁る名船頭がいる。
今話題の先島諸島から北は利尻・礼文島の武蔵碓まで、
日本サイドの漁をこなす漁撈人だ。
マグロといえば「クロマグロ-シビ」

漁師は腕を磨き、それぞれの漁の仕方で漁具を工夫・改良し、
魚がいると聞けばどんな遠くでも、
少しぐらい荒れていてもためらわず船を出す"


大漁船頭の漁撈、漁業の聞き語りです。

☆ 「紀州流のマグロ漁」-十二年前の正月末

○紀州流とあるからには串本の漁人?
 - 紀州の漁師は日本の隅々まで魚を追っていった。
  そしてその漁法を各地に伝えた。
  
  "房総の漁師も、三陸の漁師も"、
  紀州の漁師たちの漁法を知って、驚き、
  その漁法を教わった。  

 

   浪が入らず若い衆が流されず-19トン型

 - では紀州の衆へはどこから伝わった?
  名だたる"黒潮本流"が最も接岸する串本の地。
  
    あれだけ潮が争うあの海区、
    14ノットの船が19ノットちょっと跳ぶ。
    本流でなくてもこのありさま。
   
    潮岬沖で何かあって機関故障など、
    一晩船が流れると翌朝は房州の勝浦だ。
    紀州の勝浦から流れ流れて、ということになる。
   
  ○『明石の鯛』-「潮の競る地域の漁師たちは腕がいい」
   小輩どもも当然のこととして聞いている。
   明石の鯛は身が締まって一番-古い漁りの一つ。
   
  - 古代の我国では、鯛は朝廷への貢献に用いられていた。
   鎌倉時代以降、武士階級が台頭すると、
   鯛の見栄えする姿形がますます好まれ、
   室町時代には鯛を上物とする和食の習慣が定まった。
   
   その後、「めでたい」などの語呂合せに意味を求める風習や、
   赤い色を貴色とする仏教や儒教の影響も加わって、
   江戸時代には「魚の王」とまでもてはやされる様になった。
   
  鯛は、我国の食習慣と美意識にかなっている上、
  美味であり、まさに三拍子揃った魚である。
  
  よく桜鯛などと呼ばれる春は、
  産卵直前のメスよりオスのほうが旨く、
  晩秋の紅葉鯛と呼ばれる頃では、
  オスもメスも脂がのりつつも上品な味となる。

   ≪俎板(まないた)に 鱗ちりしく 桜鯛≫  子 規 
 
   探せば文献にあるのかもしれないが、
   おそらくは、
   「明石の瀬戸-但馬・兵庫湊・岩屋湊など」から、
   紀州へ伝承された-北の漁師の流儀。
   
  - [沼島の海人]-「日本で一番最初に生まれた島~おのころ島伝説」
   
    ※「沼島の衆ならば」-卓越せるその航海術
   
     淡路島の南至近にあるそれの十分の一にも満たない小島。
     "彼らが漁撈の伝承に関わっている!"
     

☆ 日本近海所狭しと釣りまくる

- 水温計を導入して「潮溜まり」を探して、
  延縄の場合は流れを股にかけたら縄が切れる。
  
  だから、この境目を乗り切って魚のいるところを探し、
  黒潮本流に縄を流す。
  
 ○まぐろ漁の年間の漁期-スケジュール
 - 一月から始まって六月まで"家の前(前沖)"の漁。
 
 - 五月の連休を過ぎると
  産卵のため卵を持つから肉質が悪くなり値が下がる。
  
  それで沖縄、大東島へ出漁する。
  一航海七回の操業で四七本のまぐろ獲った。
  
  満船で帰ると水揚げは多いときで一千五十万円。
  良いときと悪いときがあって、
  年間一億ぐらい揚げた。
  
  「昭和五十二年十九トンの船で、
  一億というたらそりゃ凄いで」
  
  六月過ぎると船の整備をし、
  七月中頃三陸マグロ。十月いっぱいまで。
  
  それからメカジキ(200~300kg)混じりで、
  雪が降り始める十一月頃切り揚げる。
  
 ○それをずうっとやって津軽海峡大間沖へ
 - 釜石の問屋から聞いて、
  昭和四十六年ぐらいやろな。
  
 - 一番最初に入ったときは八月末やったな。
  そうしたら釣れたんや。
  
  それで釜石へ全部陸送した。
  北海道とか大間に揚げても安いからな。
  大畑の岸壁から陸送したんや。

☆ 日本海に入り松前の大島・小島 北上して積丹

さらに天売島を経て利尻・礼文まで出漁
  ○「武蔵碓」のこと
  - かなり広い浅処・海面からのぞくと底が見える?
    すなわち自然礁-好漁場。
   
    北海道の漁師から見れば「内地船」というわけ。
    地元では死活問題だと騒がれ、
    「漁業調整」という枠をかけられ-「委員会指示」となり、
    実績があるため「宗谷海区」の許可が下りた。
   
    北海道はマグロが回遊魚という感覚がない、根付きの魚だ。
   
  - 羽幌の漁業組合とコミュニケーションをとり、
   "水揚げが上がって職員のボーナスも上がり喜ばれた"。
   「市場口銭」が入るし。
   
  ○私は北海道へ行って、確かに魚はものすごく獲った。
  - 相当トラブルもあったけど、
   "単価を上げた"ちゅう功績もある。
   マグロの取り扱いや何やら教えたもんだ。
   
 - 地元船を教導して「船団長」となる-船団操業
  羽幌を基地として前沖の武蔵碓で「漁果」を揚げる。
  
  マグロが跳ねている、餌は何だろう。
  早速腹を割いてホッケが出てきた。
  そこで餌はホッケと決まる。
  ホッケは食っては旨いけど、"海のゴミ"。無尽蔵。
  
 ○一隻で二十五本のマグロ-一日当たり八百万の水揚げ
 - このときは、一千四百六十万ありましたわ。
  あのとき弟にいうて水夫(かこ)に祝儀やれっていうたね。
  
  みんな札幌へ行ってこいていうての。
  マグロはそんなに大釣りしたら次の日は時化や、
  弟はわしの後継いで、船頭やって未だに行っとるもの。
  

☆ 聞き語り・まぐろの産卵を見た-沖縄・中城湾の沖

- この北海道のまぐろはどこから来るのか、それがね、
  わしもはっきりしたあれはないんやけれども、
  いろいろ調べてみたら、
  
  日本海から来るやつと、太平洋から回ってくるのと、
  二通りあるというんやね。
  
 - 日本海のはだいたい七月、八月佐渡あたりにおる。
  卵持って肉質悪いから放っておいたって利尻まで来るんやから。
  
  天売まで来たときに獲ろうやって、そうしたら
  一本八十万にもなるンやから、そう思った。
  
[2,000円・焼津船元のネギトロ]

[2,680円・たっぷり25尾・旬サンマ]-「海の幸なのにYAMATO」
  
 ○マグロは一遍に産卵はせんのです
 - ちょっとずつちょっとずつするんです。だから、
  おそらくあちこちに子供がいるでしょうな。
  
  太平洋岸の六月のマグロていうたらロケットみたいなやつ、
  もう体太くてパンパンやで。
  
 - 私はまぐろの産卵を見ましたで。
  沖縄に中城湾という所があるんです。
  そこで凄いまぐろの群れに会いましてな。
  
  グラウンドぐらいの周りを、
  何百というマグロが背鰭を立ててグルグルグル回っとる。
  何じゃろうかなと思った。
  
  "そうしたら、一匹のマグロが「腹寄せ」してね、
  そこらがなんか白いような感じがするんやね。
  「白子」かけとるんや。
  
  腹の下にぐーっと、
  あの大きな二百キロも二百五十キロもあるやつが、
  こんなしておるで"。
  
  私がまぐろの産卵を見たのはそれ一回だけやわ。
  何百という群れやった。
  
 ※今の大間の「マグロ曳縄漁」はこの船頭がした仕事です。
 
[漁撈長の資格と人間関係]-大型船の日本一

まぐろぐ
H25 2013-08-07 0620

2013年8月2日金曜日

H25年サンマ漁の予測第一報-日記-まぐろぐ

H25年サンマ漁の予測第一報-日記


"今年のサンマ漁は良さそうだ
漁師共は「大漁貧乏」となるか?
買って食うには値が張るか
いずれにしても昨漁期よりは期待できる"


レポート三年目の予測として、
明らかに昨漁期とは「漁海況」が違う。
「さんまサイクル」と称してその重要性を。
もって「陸船頭」の駆引きを草します。

次いで、北の漁師の流儀として、
かつてサンマ漁で使われた「親船頭」のサンマの獲り方を、
聞き語りとして紹介します。

☆ サンマ漁:北海道で初水揚げ 不漁の昨年を上回る

- 07月10日 釧路発-「毎日.jp」・近藤卓資記者
  今年のサンマ漁のトップを切って、
  道東沖の流し網漁(10トン未満船)が解禁となり、
  9日早朝、
  道東各地の港で体長30センチほどのサンマが初水揚げされた。
  釧路港では、16隻で約5.2トンを水揚げした。
  
  140~150グラムが中心で、

  "特売のサンマの大きさだ-北の漁師の流儀"

  1キロ当たりの最高値は6600円。
    
  
  不漁だった昨年を上回ったことに市場関係者は安堵(あんど)し、
  「例年より3?4割高めだが鮮度がいい」と話した。

引用 毎日.jp

☆ H25サンマ漁海況見通し- サンマ流し網漁船・H25年7月

「釧路水産試験場」
 - 北上する黒潮からの張り出す暖水(表面水温 15℃)は、
  襟裳岬東沖付近にあり、
  道東沖は昨年よりも3~4℃高くなっている。
  
 - サンマの漁場水温にあたる
  適水13℃前後の水温帯の位置(緯度)は極端に北偏しており、
  すでに道東沖合数十海里に達している。
  
  また、水温10℃等温線は、
  道東沿岸寄りに色丹島北端まで達して、
  それより東沖へ蛇行している。
  
 - 調査船北辰丸の漁獲状況からは(図2)、
  三陸沿岸及び沖合を北上するサンマの分布量は
  少ないと考えられる。
  
  道東沖の表面水温の状況から初期の漁場は、
  沿岸に形成されるであろう。

  ※その後、南からの暖水の張り出しが北東へ進展し
   漁場は道東沿岸により近づくと予想される-北の漁師の流儀。
   

☆ 気になる「カツオ船情報」

○小売市場での「魚屋の耳情報」
 - "オーイ鰹が見えないなあー、鰹が小せぇなあー"、
  "気仙沼か房州の勝浦なのか"、
  "あまり活きがよくねぇなー"など、
  聞いてまわる。
  
 - カツオが並ばねぇときは沖で道中が長い。
  水揚げ地を尋ねるのは漁場の海区を、
  鮮度を見るのは釣りもの、旋網のさかなか分る。
  
  カツオの肌の擦れぐあいでどっちか判定。
  旋網のものは一見活きが下がっても刺身にすれば、
  釣りのカツオより旨いとよく聞く。
  
  沖ではまれに鰹船が操業しているところへ来て、
  旋網船が網を投網して囲み、
  「釣り終わったら網から抜けてくれ」と。
  
  ※一本釣りはその群れの2~3割しか釣れない-満船しても。
   
  ○水産庁の「常磐・三陸沖カツオ長期来遊資源動向予測
   (6月~11月)」-水産総合研究センターの発表
   
  ・常磐・三陸沖における平成25度のカツオ来遊資源量について、
   水産総合研究センターに検討を依頼した結果を踏まえ、
   昨年の水準を上回り、過去10年平均値をやや上回ると予測した。
   
  ・5月上旬から6月上旬までの竿釣りCPUEと、
   6月以降の常磐・三陸沖のCPUEに
   有意な相関関係が見られることから、
   
   この関係を用いて本年の常磐・三陸沖の6月以降の、
   来遊資源動向について予測を行ったところ、
   
   「昨年の水準を上回り、過去10年の平均値をやや上回る」と。
   
  注 CPU 1日1隻あたりの漁獲量

★ 9~10月にかけて盛漁期=黒潮・その支流の張り出し

    「サンマ漁の予測」-北の漁師の流儀
  - 黒潮などの流勢が収まらなければ、
   サンマの群れは南下できず昨年、一昨年と
    同じ漁況となりうる。
   
  - 「潮流」を読む沖での船頭
   水試・水研・各調査船当局であっても、
   その「想像力」には及ばない。
   
   全く漁撈長のスキルであり、独壇場なり。
   各当局など雲泥の差というべきもの。
   
    南下をはばむことによって北海道、三陸各漁港は、  
    活況を呈すこととなります。
    - 東京以西のサンマ好きの人達は、
     高いそれを食うことになる。

[どさんこファクトリー北海道]-"北海道道東産生サンマ
初秋刀魚が賞味したければこの店・三陸沖が盛漁期

[どさんこファクトリー北海道]-13尾・2,980円

※いずれも盆過ぎまで大型船出漁までお待ち下さい。

"大漁貧乏"で漁師共はそのお陰がない。
   
  - 魚体の大きさは、大型魚(体長 28cm 以上)主体であるが、
  小型魚がかなり混じると見込まれる。

☆ 魚・さかな・肴-"さんまサイクル→魚サイクル"

- ニシン漁に沸いた江戸、明治の時代、
  イワシ漁で賑わった江戸末期。
  
  これに匹敵するのがかつてのサンマ棒受網漁。
  
  これらの漁は「農本時代」の肥料として、
  「家の前の前沖漁」-時季に来る毎年繰りかえす、
  自然の恵みともいえる当てになる漁撈・漁業だった。
  
 - さんまサイクル-裾野が広い
  鮮魚として人が食べる、
  養殖漁業のウナギ・ハマチなどの飼料、
  
  漁船漁業の浮縄の「鮪延縄」はいうに及ばず、
  「鮭延縄」・底縄の「鱈延縄」など、
  タコ籠漁の餌やキンメ「立縄」まで数多い。
  大間のまぐろ曳縄の疑似餌。
  
  餌として保ちがいいのでこれ。
  イワシは柔らかいのでそうはイカのキンタマ。
  
  また、サンマは日本全国どこでも食べる国民食だ。
  「南部の鼻曲がり」には所違えば箸をつけない。
  

☆ 聞き語り・親船頭のサンマ漁-「○○学校」

- 「名船頭」・その名字を執って○○学校といわれた。
  彼はこういっている。
  
  「俺は、まあ、どういうわけだか漁もあったども、
  乗組員には好かれた」
  「漁する船頭は人使いが上手だ」と。
  方程式があると世間ではいう。
  
   


- サンマを見つけるには「魚道」ってのがある。
  魚道を知るには、
  "水温・水速・潮流・風力・鳥の動き"、
  これらが合致して決まるんだ。
  
  これを覚えるまで7年から10年かかった。
  中層水温が分りにくくて、
  その魚その魚について何度でいるって判断した。
  
  鳥は結構役に立った。鳥が降りるその下に魚がいる。
  
  ◎魚の移動する速さは、何も怖いものを見ないで移動するときは、
   俺の経験では、サンマ、イワシ、小サバは、
   時速2海里から3海里(3.2kmから4.8km)だ。
   
   そのスピードに合わせていれば、
   いつまでも、待っていても獲れる。
   -"サンマ漁の「潮(登・のぼ)せ」"
   
   浮魚の漁では"水速の速いとこは群れが薄い"という。
   サンマは潮に弱い、風には強い。
   
   冬口、季節風の吹くときなんかは、
   ものすごい数のそれが風上に向って跳ぶんだ。
   ビンビン跳ぶよ、そうしたらそこは、
   「ああこれは潮が速いんだ」と読む。
 
 - それに魚は一人では見つけられない。
   乗組員が一丸となって探すんだ-"サンマの跳ね"。

サンマ漁は船頭はゆるぐないが、若い衆は楽。
今の時代、船主はサンマ商売が一番利益が上がるだろう。
日本の漁業の一番商売だ。

はるか昔の○○学校の話。

[H24年サンマ漁の予測第四報]

まぐろぐ
H25 2013-08-02 1420