熊野地方の大地震の周期とパターン-大津波
※ 引用 「海の熊野」 谷川健一・三石 学 編 株式会社 森話社
抜粋 「熊野の地震と津波」 三石 学
お二方の研究は示唆するところがあるので全文を引用
★ 北の漁師の戦訓
・ 3.11大津浪襲来の避難状況
・ 出来得ればとして市当局への戦訓上申
○もって海深く睡る御霊を安んじ
☆ 熊野地方や東海地方で、過去千数百年の間に起きた大規模地震は、
熊野灘、紀伊半島西南、伊勢湾、遠州灘、駿河湾沖を震源とし、
津波被害を伴っている。
☆ 駿河湾南方から四国沖の海底に、平均水深四千メートルの
「南海トラフ」という海溝があり、これと接するユーラシアプレートの
下にフィリピンプレートが沈み込む際のずれによるエネルギーの蓄積が
一定の限度を超えると、巨大地震が発生する。
☆ 「東海地震」
- 震源が駿河湾から浜名湖沖。
☆ 「東南海地震」
- 浜名湖から潮岬沖。
☆ 「南海地震」
- 潮岬から高知沖。
☆ 歴史に記録された地震の調査結果によれば、百から百五十年の間隔で
マグニチュード八クラスの「海溝型地震」が発生している。
☆ 東海道沖と南海道沖では対を成して地震が発生している。
☆ 東海道沖を震源とする地震が発生した後に、同日かあるいは間をおいて
紀伊半島で大地震が発生している。
☆ 「二元地震」
- このパターンを読み解くと、一つの地震が起きた場合、
次に来る地震にも備えなければならないということがわかる。
- 地震学者の飯田汲事教授はこのパターンをこの地域特有の
「二元地震」と呼んでいる。
☆ 中央防災会議の「東南海・南海地震に関する専門調査会」は、
- 幕末の一八五四年十一月四日の「安政東海地震(M8.4)」、
同五日の「安政南海地震(M8.4)」では、
二つの地震が三十二時間の期間をおいて連続発生したと報告している。
- また、一九四四年の「東南海地震(M7.9)」と、
一九四六年の「南海地震(M8.0)」は二年の間隔で発生している。
☆ このように時間単位、年単位の差はあるが、東南海・南海地震は
互いに関連しながら発生しており、周期性と連動性がある。
地震がおきてもまたすぐ次の地震に備えなければならない。
これは重要な対策の基本である。
★ 北の漁師の経験
・ 「経験に優るものなし」
・ 「これがなければ九死に一生を得る」ことかなわずと覚悟あるべし。
○ じゃぁどうするか
・ 自然の異常現象、生物の異常行動、関東大震災の前兆、などなど
己で研究すること。
・ 江戸時代の大火事の戦訓もまたしかり。
・ 己で「生命維持」のシュミレーションしておく。
・ 大火事災害の発生を予測すべし。
・ 3.11の大災がもし東京で起これば数十万単位の人的損害が?
百万になんなんとすることにも。
東京は災害に弱い!?-状況設定を甘く見積もらない。
-これ「経験」の所以なり。
・ また、「迫りくる東南海地震」についてもさらに情報を取っておく。
★ 北の漁師の戦訓
・ 3.11の震災では沖に大津浪の前兆が全くなかった。
順調に漁が推移し異常な自然現象-水平線方向には、
怪火・怪音また、陸上の井戸の渇水、その濁り知るよしもなく
なすすべ能わず。
・ 私ら漁師はこれら前兆によって判断している。
・ 学者諸先生がマグニチュードというても、
体感的にピンとこないのが実情なり。
● 3.11被災時の避難状況
・ 死亡・行方不明者の人々は、概ね理屈をつけててすなわち
やれ「爺さんの位牌」を忘れた、「ペットの食い物」が、「孫の帽子がない」、
などなど取りに戻って・・・。
・ ひるがえって、生還した人たちは、老若男女津浪を知るものも知らない者も
単純にがんぜない「わらす」のごとく警報が出る前に逃げた人たちが
生存を喜び合った。
- 運命の五分から三十分
・ 集落によっては逃げる暇のない地区もあった。
- 「てんでんこ」とはこのことか。
※ 戦訓の上申 - 出来得れば
・ 堤防はあればないよりましだ。
- 「高いのも善し悪しだ」
状況判断 - 川筋の、沖の浪など解らない。
○ 水が早く引くときは、津浪の勢いが強い。
◎ じゃぁどうするか
・ 「監視哨」を最寄りのビルの屋上に設置
- 「部隊編成」
要因を選抜し警報だけによることなくリアルタイムに状況の発表。
・ 「半鐘」の乱打 - 人力による警報の発令。
消防團の「赤半纏」がものをいう。
人力以外の発動は無力と知るべし。
デジタル無線など論外だ。
- 非常時にては平常時のインフラは当てにならない。
○ 「自衛隊の無線車」
- 全波無線機を装備するものと思う。
出動配備が時間的に一昼夜が待たれる。
★ 結論
「避難訓練」
- その意欲、その継続、災心忘るるべからず。
◎ 「古の道を聞いても唱えても吾が行いにせずば甲斐なし」と。
★ 後記
てんでんこもいいが、
3.11では身命を賭して、
多勢の各級指揮官、指揮者が殉職す。
◎死線を越えて忘れないようにしたいと考えてます。
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